IT’S STRATEGIC – 社長の戦略講座 –
土日も関係なく、深夜残業も厭わずに仕事をしているのはほとんどの場合、「現場の社員」としての自分。いわゆるプレイヤーである。そんな「現場の社員」としての自分を「経営者」として客観的に見たとき、労働基準法に反していると思う反面、「好きで働いているからいいんだよ!」と言ってしまっていたとしたら、それはまさに、一人ブラック企業状態と言えるかも。
一人型でビジネスをする場合、自分の役割としては多岐にわたる。例えば、株主、経営者、事業部長、経理、労務、人事、総務、現場の社員など、複数の顔がある。
「経営者」としての役割は、「最小の労力で、最大の成果」を生み出す「仕組み作り」が最も重要視される。もちろん独立1年目・2年目はベンチャー企業と同じなので長時間労働が必要かもしれない。しかし、そんな時期でも「経営者」として考えるなら「来年も同じ状態にならないため」に「仕組化する」という観点を持つべきであろう。
売上を立てる仕組み化の一つにMAとかがある。確かにマーケティングそのものをオートメーション化する仕組みは便利な考え方ではあるがそれが必ずしも必要か?と言うとそうではない。
ちょっと考えて 欲しいが… ウェブを使わなければ?ということ。今後ますますビジネスにおける ウェブ活用は幅を広げるのは間違いないだろう。しかし、それに伴い 昔と違って「IT化が差別化」とはならなくなるはず。ならば、差別化の要素はウェブ以外のところに現れる。ので、ウェブを使わなければ?という質問をよく考えて欲しい。
IT、ウェブが今では普通のものだからこそウェブを使わないことが差別化の要素になる時代に入ったのではないか。つまり、インターネットはごく当たり前のことなので特別ではない時代。だからこそネットで繋がった関係をリアル関係に持ち込むことが重要になってくるはず。
インターネットを介した関係性ビジネスは今後デフォルトになるはず。そう考えると対面して初めて関係構築が始まると言うのが普通の対人関係なので、ビジネス上での差別化というより、リアルな関係に繋がる仕組み作りをしておく事が結果的に差別化になって行くだろうと思う。
今、人と人がリアルに会えないからこそ成り立っているビジネスも、リアル対面がプラスされることで崩壊するものもあれば、それとは逆に強固となるものに二分されるだろう。今後あなたが関係性ビジネスを構築していきたいと思うなら、迷わず仕組み化を選択した方がいい。
もちろん、ビジネスの形態、業種業態によっては一概に言えるものではないが、少なくともクライアントとの関係を構築してビジネスが成り立つなら、この差別化に対する仕組み作りは一考する価値があるのではないのか。
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