
ほとんどの人が間違えている、ABテストの「正しい順番」
マーケティングの世界には、「すべてはテストである」という格言があります。
もっと多くのお客様を集めたい、もっと売上を上げたい——そのためには、ひたすら仮説を検証し、何がうまくいくのかを見つけるためのテストが欠かせません。
なぜなら、最初から絶対にうまくいく方法や、一番効果的な方法など、誰にもわからないからです。
- ヘッドラインはどちらがいいか?
- 価格はどちらがいいか?
- 画像はどちらがいいか?
- ターゲットは誰がいいか?
- 媒体はどれがいいか?
- ファネルはどんな構成がいいか?
こうした一つひとつを検証していき、もっとも効果的なものを見つけていく必要があります。そのための代表的な手法が、ABテストです。AとB、どちらがより効果的かをテストする手法のことです。
これを繰り返していけば、自然ともっとも成果の出る形に近づいていきます。マーケティングを本格的に実践している人ほど、日常的にこのABテストを数多く回しています。
しかし、このABテストも、やり方を間違えると、ほとんど意味のないものになってしまいます。
多くの人がやってしまう、間違ったABテスト
たとえば、オフィスチェアを例に考えてみましょう。
このオフィスチェアには、「通気性が良い」という特徴と、「腰への負担を軽減してくれる」という特徴があったとします。これを売るとき、どんなABテストをすべきでしょうか。
本来は、まず「通気性」と「腰への負担軽減」、どちらの特徴の方が訴求力が高いのかを見極める必要があります。
たとえば、こんな形です。
A:このオフィスチェアは、真夏でも蒸れを感じさせない通気性です
B:このオフィスチェアは、一日座っても腰が痛くならない設計です
まずはこのように、2つの異なる特徴のうち、どちらがより効果的なのかを知るための、別軸でのテストをしなくてはいけません。
ところが、多くの人は、この別軸でのテストではなく、同じ軸の中での表現違いをテストしてしまいます。たとえば、こんな形です。
A:このオフィスチェアは、一日座っても腰が痛くならない設計です
B:腰への負担を感じさせない設計の、オフィスチェア
もちろん、テストが進んだ段階で、このような表現の違いを検証することもあります。しかし、もし「通気性」の方が本来効果的な訴求だったとしたら、このオフィスチェアの販売数は、いつまでたっても伸びません。なぜなら、「通気性」と「腰への負担軽減」、どちらが売れるのかという、もっと根本的なテストをしていないからです。
ABテストには、正しい優先順位がある
これはつまり、ABテストの優先順位として、まず「何を言うか」を検証し、それが固まったあとで初めて「どう言うか」をテストしなくてはいけない、ということです。
もう少し厳密に言うと、次の順番でテストを行う必要があります。
- 誰に言うか
- 何を言うか
- どう言うか
ところが、多くの人は3番目の「どう言うか」のテストばかりを行います。なぜか、1番目と2番目のテストを飛ばしてしまうのです。
ABテストとは、「何がいいかわからないから、とりあえず色々用意して試す」という行為ではありません。しっかりとした仮説のもとに、
- 誰に売るのがもっとも成果が出るのかを検証する行為
- 何を伝えるともっとも成果が出るのかを検証する行為
- どう伝えるともっとも成果が出るのかを検証する行為
という、3つの異なるレベルの検証です。
「何を言うか」のテストが、戦略そのものを変えた事例
ABテストの本質を語るうえで、よく知られている事例があります。
ある国の大統領選挙で、選挙活動用の広告においてABテストが実施されました。大枠は、次のようなものです。
A:有権者が候補者に求めているのは、愛情の深さ。だから、広告には家族との写真を使う。
B:有権者が候補者に求めているのは、リーダーシップ。だから、広告には力強いリーダー像を想起させる写真を使う。
結果はAでした。このテストによって、実に数十億円規模の寄付金増大効果があったと言われています。
このテストのポイントは、なんとなくテストしたのではなく、「愛情」と「リーダーシップ」のどちらが有権者から求められているのか、という仮説そのものを検証するABテストを行ったことにあります。
もし、選挙チームが「候補者にはリーダーシップが求められているはずだ」と思い込み、リーダーシップ軸だけでテストをしていたら、これほどの寄付金は集まらなかったでしょう。
そして、ここからがABテストの本質的な価値の話になります。
このテストによって「有権者は愛情を求めている」という結果が明らかになったことで、選挙戦全体の戦略そのものが、「愛情」を軸にしたものへと組み立て直されていったのです。
もし、この時点で「リーダーシップが一番求められている」という思い込みのまま選挙戦を進めていたら、結果はまったく違っていたかもしれません。
あなたは「何を言うか」のテストをしているか
たかがABテスト、と思われるかもしれません。しかし、「何を言うか」のABテストからは、事業そのものの大きな方針を見つけることができます。
業務プロセスの改善においても、まず着手すべきは、表現や見た目の細かな調整(どう言うか)ではなく、「誰に」「何を」伝えるべきかという、土台となる仮説の検証です。ここを飛ばして枝葉のテストを重ねても、成果の天井はなかなか動きません。
あなたは、「何を言うか」のABテストをしているでしょうか。
もし、まだできていないのであれば、今日から始めてみてください。そのテスト結果の中に、あなたの事業をもう一段階飛躍させるヒントが、きっと見つかるはずです。
ITS P'S STRATEGIC - 社長の戦略講座
PS:社長の戦略講座主宰須山さとしビジネスプロフィール

BPR戦略家/経営コンサルタント。経営を4倍速にします(4倍速経営©️)。AIにはできないビジネス設計とは、なくせる仕事を見つけ、業務を再設計し、人とAIが最大限に活きる仕組みをつくることです。99%の日本人経営者が知らない、道義的経営商売繁盛戦略(日本風マーケティング)をお伝えしています。モラリティマーケティング®️5ステップ「浄迎談慮和」は唯一無二のメソッド。マーケティング相談案件年間 300 件超、課題問題発見率98%、マーケティングアドバイス1500社超、売上アップ150%超などの実績。飽きない人生を満喫したい社長を応援します!
- AI導入の前に業務棚卸ししませんか?
- なくせる仕事3つ見つけませんか?
- AI導入したらROIどうなるの?無料診断します
- 貴社のWEBサイトAI検索最適化されてますか?
- 貴社のWEBサイトAIO/LLMO対策診断します

【お知らせ】
◾️大好評のマーケティング講座を毎月オンラインで開催。さらに、メンバー同士でビジネスが交わせる、経営と敬神のクロスオーバーというコンセプトの「関係構築型オンラインサロン」。定例会では「かみ(ことのはじめ)+つむぎ(コツコツ積み上げて来たこと)」について1on1シェアタイムがあります。初回ビジター参加無料、お試し3ヶ月会員募集中。楽しいと好評の「かみつむぎの会」参加方法はコチラ...

わずか3300円でビジネスが広がる!
◾️1日に与えられた時間はみんな同じなのに、1歩も外出せず、美容と健康の成果を得られる方法があります(登録無料)。自由診療、保険診療、ペット診療、血液検査、などなど、すべてオンラインで完結します(ユーザー登録は無料です!)。オンライン診療 salon de clinique はコチラ...

◾️業務上、管理不明瞭なエレメンツのトラッキングを可能にするWEBアプリ(IT導入補助金支援)TACTICSで、人件費削減・コストカットなど成功事例、各種媒体への紹介事例など多数。10日間無料トライアルあり!業務効率化支援策はコチラ...

◾️会社にとって「唯一無二の強み」といえば、社長のキャラしかありません!この強みを生かし、まずお客さんに「知ってもらう」ことから始めましょう。社長のオリジナルアイコンキャラ作ります!求人採用のJOBTOOLはコチラ...

◾️売上=〇×〇×〇という公式はご存知だと思います。しかし、これをさらにバージョンアップさせた「新公式」があります。その秘密を「売上アップ実践講座」でお伝えします。定価11,000円でマーケティングの普遍的な内容がなんと、blog特価「半額」です。しかも、1on1の贅沢な講座!お申込みはコチラ...

◾️普遍的なマーケティングをお伝えしています。巷に数多くある流行りのノウハウやハウツーではありません。これをやれば儲かる的なことは一切伝えていません。楽して儲かる手段をお探しの方はお断りします。輸入されたマーケティングを日本風に解釈し商標登録しました。モラリティマーケティング®️は唯一無二のメソッドで、これをお伝え出来るコンテンツが、モラリティマーケティングアカデミーネオ(MMAN)です。詳しくはコチラ...

◾️ブログ、メルマガ、SNSのコツ、読んでもらえる書き方、興味を引く書き方が知りたいなら【あなたのファンを増やし続けるコンテンツ作成:伝え方で結果が変わる25の方法】は参考になるでしょう。ファンの増やし方こっそり教えます!無料でGETするにはコチラ...

◾️実は、経営者が売上に困っているとき、一番知りたいのは売上低迷の原因と具体的な対策です。つまり、「問題点」を探し売上低迷の原因を正確に把握することが最も重要です。もし、あなたがマーケティングで悩んでいるなら、問題発見のお手伝いをさせて下さい。経営課題に関するご相談は無料です!
AIの進化によって、資料作成、情報収集、データ整理、定型業務など、これまで人が行ってきた仕事の多くを、AIに任せたり、なくしたりできる時代になりました。しかし、AIを導入すること自体が目的ではありません。「その仕事は、本当に必要なのか?」「そもそも、なくせないのか?」ここから考えるのが、BPRです。独自に開発した「AI×BPR_なくせる仕事診断ツール」を使ってROI無料診断を行います。
なくす・減らす・AIに任せる・人がやる。この順序でお伝えします。詳しくはこちら...

PPS:【お知らせ】
★【書籍のご案内】
✅Amazonから「おもてなし」で創る、売れる仕組み出版しました。
↑
ビジネス本ですが「モラリティマーケティング®️」と言う面白い内容です。ぜひどうぞ!
✅Amazonから「神道を選ぶ生き方」出版しました。
↑
たぶん、人生変えるかもしれない?一冊です。ぜひどうぞ!
★【LINE公式登録してね!】
↓<LINE登録でマーケティングヒントがもらえます!>

SNSフォローお願いしまーす!
最後まで社長の戦略講座ブログを読んでいただきありがとうございます。
ブログランキングにエントリーしていますので「バナーをクリック」して応援して下さい。
気になる...ただ今のランキングは?
↓
社長ブログランキング
マーケティング・経営ランキング
にほんブログ村





コメント